「認知症の高齢者や障害をもった人に成年後見人が就くことによって、どんなメリットがあるんですか?わからないから教えてほしい。」
そんな質問に答えていきたいと思います。
成年後見人が就くことによるメリットについて【やさしく解説】を読むことによる利点
この記事は次の人のために書いています- 成年後見人に興味がある人
- 成年後見人のメリットが知りたい人
- 成年後見人が就くことによるメリットが分かります。
記事の信頼性
僕は社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士の3つの国家資格を取得しています。
現在成年後見人としての活動を主軸に個人で社会福祉士事務所を独立開業して活動しています。
成年後見人が就くことによる6つのメリット
認知症の高齢者や障害をもった人に成年後見人が就くことによるメリットを6つ挙げます。メリット1:遺産相続手続きについて
メリット2:施設入所契約手続きについて
メリット3:詐欺にあった場合の対応について
メリット4:入院時の手続きについて
メリット5:療養費の請求等手続きについて
メリット6:不動産の管理・売却手続きについて
メリット1:遺産相続手続きについて
認知症高齢者の方や障害者の方で、相続手続きが発生したが、相続手続きの方法が分からない・あるいは面倒なために、本来しなければいけない相続手続きが滞っている場合、成年後見人がつくことで、滞っていた相続手続きを進めることができ、本人は多大なメリットを受けることができます。
相続手続きは、一般の方にとっても、本当に面倒な手続きだと思います。
亡くなった方の出生から死亡までの戸籍を集め、相続人全員の戸籍を集め、印鑑証明書を用意し、相続人が複数いる場合は遺産分割協議書を作成し、協議を行い、財産目録を作成し、各金融機関で手続きを行わなければいけません。
また、不動産がある場合は、どのように相続をするのかを協議し、相続登記の手続きもしなければいけません。
このような手続きを一括して成年後見人が法定代理人として、代わりに対応してくれますので、判断能力が不十分になった認知症高齢者の方や障害者の方にとっては、とても大きなメリットがあると思います。
法定相続分の確保について
例えば、多額の預貯金を持っていた父親が亡くなった場合、相続手続きを行うことで、多額の預貯金を相続できることになります。
その相続した多額の預貯金は、本人の生活に活かすことができます。
また、相続人が複数いる場合は、成年後見人は、基本は法定相続分は確保するということが求められているので、認知症高齢者の方や障害者の方が相続手続きで不利になることなく、法定相続分をしっかりと受け取ることができ、本人の利益を保護するということができるようになっています。
メリット2:施設入所契約手続きについて
高齢者の方が認知症になってしまい、特別養護老人ホームへの入所が必要になった場合、「身寄りがいなく、本人も契約手続きができないため、特別養護老人ホームの入所ができない…」というような場合があります。
この場合、成年後見人がつくことで、本人の法定代理人として施設入所契約を結ぶことができ、本人は施設に入所することができるようになるというメリットがあります。
メリット3:詐欺にあった場合の対応について
在宅で一人で生活する被保佐人や被補助人の方で、
「本人の自宅に悪い訪問販売の業者が来て、高価なツボを買わされてしまった」
あるいは、
「通信販売でいらない健康食品の契約をさせられてしまい、多額の支払いを請求されている」
というようなこともあるかもしれません。
本人が悪徳商法などに騙されて、多額の出費をしてしまった場合、成年後見人が就いていれば、取り消しの対応をとることが可能です(保佐人・補助人の同意を得ないでした重要な法律行為については、取り消すことができるという取消権があります)。
この取消権、僕も何度か行使したことがありますが、通信販売の業者のほうも、成年後見人がついていることを伝えると、
「了解しました。当社でも最近成年後見人がついている場合の取消の対応のマニュアルができましたので、マニュアルに沿って対応致します」
と素直に取り消しに応じてくれることがありました。
成年後見人の存在が、世間でも少しづつ認知され始めているんだなと感じました。
メリット4:入院時の手続きについて
認知症高齢者の方や障害者の方で
「怪我をしてしまって入院した」
もしくは、
「体調を崩して入院を1ヵ月ほどすることになった」
という場合は、病院で入院の手続きが必要になります。
それぞれの病院によって書類は異なりますが、記入する書類が何枚もあり結構大変ですよね。
その入院手続きについても、成年後見人がついていれば法定代理人として本人の代わりに入院契約などの手続きをすることができ、本人は入院手続きができなくても問題なく入院生活を送ることができるというメリットがあります。
メリット5:療養費の請求等手続きについて
入院した場合など、国民健康保険の高額療養費の請求をしていない場合がよくあります。
手続き慣れしている社会福祉士の成年後見人からしてみれば、簡単な書類を提出するだけなのですが、認知症高齢者の方や障害者の方にとっては分からなかったり面倒くさかったりで、その手続きをしていない場合があります。
数万円、ときには10万円以上のお金が戻ってくる場合もあります。その高額療養費等の請求の手続きをするだけでも、十分に成年後見人がついたメリットがあるといえます。
メリット6:不動産の管理・売却手続きについて
もともとは自分が所有する不動産(自宅)で生活していた高齢者が、認知症になってしまって、現在は介護施設へ入所して生活している場合、本人の自宅はそのまま放置されてしまっていて「ゴミ屋敷」状態、草もボーボー、近所からも苦情が出ていて困っているが、誰も対応できる人がいないというような困った状態が起きていることがあるかと思います。
このような場合、成年後見人が就いていれば、必要に応じて雑草の伐採や建物の管理をしますし、また場合によっては建物を解体して不動産を売却し、その売却代金を本人の施設利用料に当てて効率よく「本人の資産を本人のために活用していく」ことができるようになるというメリットがあります。
本人もハッピー、近隣の住民もハッピー、おまけに苦情で苦労した役所の職員もハッピー。みんなをハッピーにすることができる役割、それが成年後見人なんですね!
以上が成年後見人が就くことによる6つのメリットです。質問
最近、新型コロナウィルスの関係で話題になっている臨時定額給付金100,000円の支給申請について、その申請手続きも成年後見人にお願いすることができるんですか?
はい。できます。臨時定額給付金100,000円の支給申請について、成年後見人が申請することができます。
保佐人・補助人の場合は、社会保障給付についての代理権がある場合は、手続きができます。
実際、僕の担当している後見人の方の申請書は、後見人の僕のもとに届いていますし、早速登記事項証明書等を添付して申請しています。
本人では、「面倒くさいし、やり方が分からない~。」と考えているこのような手続きも、成年後見人がスムーズに手続きをすることによって、申請日から2~3週間後には100,000円を受け取ることができます。
これは認知症高齢者の方や障害を抱えた方にとって、とても大きなメリットといえますね。
まとめ
ここまで、成年後見人が就くことによるのメリットについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
遺産相続手続き、施設入所契約手続き、詐欺にあった場合の対応、入院時の手続き、療養費の請求等手続き、不動産の管理・売却手続きや、この他にも、認知症高齢者の方や障害者の方が成年後見人が就くことによって、受けるメリットはたくさんありますので、これから紹介して行けたらと思います。
成年後見人が就くことによるメリットって、たくさんあるんですね! 【ふくしかくブログ 】HOMEへ→HOME
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