介護職のノウハウ 知りたい

介護施設の種類と特徴【誰が働いてるの?】まずはこの5施設を覚えよう

介護施設の特徴

「介護施設っていっぱいあるけど、どの施設にどんな人が働いているのか知りたい。できれば特徴なども教えてほしい。」

といった質問に答えていきたいと思います。

この記事を読むメリット

この記事は、介護施設の種類や働いてる人、特徴などが知りたいという人に向けて書いています。

この記事を読むことで、主要な介護施設の種類やそこで働いている人、特徴が分かり、自分の施設選びの参考になり、役立つと思います。

記事の信頼性

僕は社会福祉士・精神保健福祉士・介護福祉士の3つの福祉関係の国家資格を取得しています。

また、僕は今まで、

・特別養護老人ホームの介護職員、ユニットリーダー、

・介護老人保健施設の介護職員、フロアリーダー、入所管理者、

・認知症対応型グループホームの介護職員パートとして、計5年程度働いてきました。

現在は、独立開業して、利用者の成年後見人として、介護施設・知的障害者施設・精神障害者施設等、日々いろいろな施設に出入りしています。介護関係の仕事をしている友人もたくさんいて、情報交換しています。

結論

  • まずこの5種類の施設について、特徴を抑える。いきなりすべてを覚えようとしない。
  • 特別養護老人ホーム
  • 介護老人保健施設
  • 認知症対応型グループホーム
  • 住宅型有料老人ホーム
  • 入居型有料老人ホーム 

特別養護老人ホーム

主に要介護3から5の重度の方(車椅子の方から寝たきりのイメージ)が入っています。集団型とユニット型があります。古い施設は集団型(1フロア40~50名×2フロア)です。新しくできた施設は、すべてユニット型(8~10名× 8~10ユニット)が多いです。

医師は常駐していませんが、看護師が日中常駐しています。夜間は、介護士だけで夜勤を行います。看護師は当番で電話対応をしています。つまり、何かがあったら、電話で介護士へ緊急時の対応を指示します。外出等はあまりありません。

介護老人保健施設

集団型のワンフロアの施設が多いです。かんたんに言うと、「3カ月間ほど入所しながらリハビリをする入所施設」と言えます。特養とは、ここが違います。介護老人保健施設には、日中医師がいます。看護師は、日中、夜間ともにいます。特養にくらべて、看護師の数が圧倒的に多いです。また、リハビリを行うため、理学療法士が日中常にいます。夜間は、医師はいません。夜間の緊急時は、夜間帯の看護師と介護士が対応します。最後まで住む施設ではありません。

認知症対応型グループホーム

介護度が1から3の認知症の方が主に入所されています。

認知症対応型グループホーム

ユニット型(8~10人1ユニット)の共同生活場所です。看護師医師は在駐していません。介護士だけでケアを行います。日中の生活リズムが、特養、老健にくらべて比較的ゆっくりしていて、少人数なので、散歩や買い物、外出など行うこともできます。食事や配膳は介護士が行う場合が多いです。

(住宅型)有料老人ホーム

比較的自立している方で、要支援の方や要介護2程度の方が住んでいるところだと思ってください。最近では、1階にデイサービスがあり、二階が鍵付きのワンルームの部屋になっているところが多いです。つまり、入居者は「日中は1階のデイサービスに通い、夜は2階の自分の部屋で生活する」ということです。食事は1階の食堂でみんなで行います。お酒オーケーなところもあります。外出も自由です。そのかわり、介護度が重くなったり、自分で生活することが難しくなったら、退去するようになってます。

(入居型)有料老人ホーム

介護度が1~5の方が入る施設です。介護保険が適用できる施設ですが、民間の運営です。ちなみに、特別養護老人ホームは社会福祉法人が運営します。介護老人保健施設は医療法人が運営します。

外出するには、外出届が必要です。

質問

自分は、初めて介護施設で働くんですが、どの施設で働くのが良いですか?

その人の目的によって働いた方がよい施設が違ってきます。介護技術について学びたいなら、特別養護老人ホームが介護老人保健施設がいいと思います。なぜ特別養護老人ホームから介護老人保健施設が良いかと言うと、この2つは介護度が重たい方が入っており、身体介護の負担が多いからです。入浴介助、衣服の着脱介助、おむつ交換、食事介助など介護の基本技術がたっぷり詰まっていますのでとても勉強になります。ユニットケアよりも集団ケアの方がみっちり介護技術が学べます。

介護技術にプラスして、病気の事や医療面についての知識を増やしたい場合は、介護老人保健施設がいいと思います。理由は、介護老人保健施設は、看護師が他の施設と違って常に在駐しているので、病気の事や医療面について質問しやすい関係にあります。また、夜間帯で、看護師が気軽に質問に答えてくれ、いろいろなことを教えてくれます。僕も介護老人保健施設で働いて、看護師から医療面のたくさんの知識とノウハウを教えてもらいました。とても助かりました。

最後に大切なこと

ここまで介護施設の種類や働いている人、特徴等をお伝えしていきましたが、いかがでしたでしょうか。

職場選びで大切なことは、「給料の多い少ないだけで働く施設を選ぶのではなく、自分が何を学べるかを考えて選ぶ」ということです。今後の自分のキャリアアップを考えたときに、自分がどんなことを学んで力をつけていのかしっかりと考えて、明確にすることが大切だと思います。

また、今の時代、1つの施設で長年いればいいというわけではありません。種類の違う施設で働くことで、視野が広がると思いますので、長年同じ施設で働くということに執着する必要はないと思います。僕自身、特別養護老人ホームに1年、介護老人保健施設2年半、グループホームに約 2年と、様々な場所で働いてきて、それぞれの施設に対しての見識が広がり、いろいろな仕事を経験して良かったなと思っています。

そして大切な事は、どの職場でも一生懸命に学び一生懸命に介護の仕事をするということです。

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