レクリエーション関係の資格って、「レクリエーション介護士2級・1級」「レクリエーションインストラクター」「スポーツレクリエーション指導者」「福祉レクリエーションワーカー」「レクリエーションコーディネーター」と、いろいろあって違いがよくわからないんだけど、何が違うの?それぞれの資格の違いをわかりやすく教えてほしいです。
そういった質問に答えていきたいと思います。
この記事を読むメリット
この記事を読んでほしい人は次の人です。
レクリエーション関係の資格に興味がある人
これからレクリエーション関係の資格を取りたいと思っている人
また、この記事を読むことによるメリットは下記です。
この記事を読むことで、
レクリレーション関係の資格についての特徴(団体、登録者数、受講時間、受講要件、登録料、更新手続き、登録料、更新料、活躍場所、勉強内容、申込先、受講料等)が全てわかる。
- それぞれの資格を比較できる。
記事の信頼性
僕は社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士の3つの国家資格を取得しています。
僕は以前にレクリエーションインストラクターを持っていました。資格更新をしなかったので現在は持っていませんが、資格についてはよく理解しています。
では早速表を見ていきましょう。
レクリエーション介護士2級 | レクリエーション介護士1級 | レクリエーションインストラクター 【基礎資格】 | スポーツレクリエーション指導者 【基礎資格】 | 福祉レクリエーションワーカー 【専門資格】 | レクリエーションコーディネーター 【専門資格】 | |
資格スタート | 2014年 | 2014年 | 1993年 | 2017年 | 1993年 | ← |
主催団体 | 一般社団法人 日本アクティブコミュニティ | 一般社団法人 日本アクティブコミュニティ | 公益財団法人 日本レクリエーション協会 | 公益財団法人 日本レクリエーション協会 | ← | ← |
登録者数 | 10.000人 (2016年) ↓ 20.000人 (2018年) ↓ 29.000人 (2020年) 急増中! | 約150人-200人 (2020年) | 46.801人 (2019年) | 1.200人 (2019年) | 3.972人 (2019年) | 2.336人 (2019年) |
受講時間 (目安) | 13時間 ユーキャンの認定機関の通信講座を自宅で受講し、自宅で添削課題・試験を行い、合格すれば資格を取得できる。 | 24時間 レクリエーション介護士2級に合格した後、協会が指定した日程で開催される講座・研修等に参加し、試験に合格すれば資格を取得できる。 | 60時間 | 60時間 レクリエーションインストラクター保有している方は、12時間の補講講習会を受講いただくことで、スポーツ・レクリエーション指導者も保有できる | 150時間 通信教育 (レポート課題12回)と スクーリング (集合学習1回)、 現場見学(2回)、 福祉レク現場指導実習(4回)で構成 | 119時間 通信教育 (レポート課題8回)と 講習会 (集合学習2日間×3回) で構成 |
受講要件 | だれでもOK | 2級合格者 | だれでもOK | だれでもOK | 【基礎資格】 取得者 | 【基礎資格】 取得者 |
登録料 | なし | なし | 16.000円+税 | 16.000円+税 | 26.000円+税 | 26.000円+税 |
資格更新 | なし | なし | 2年ごとに更新 | 2年ごとに更新 | 2年ごとに更新 | 2年ごとに更新 |
資格更新料 | なし | なし | 11.000円+税 | 11.000円+税 ← | 16.000円+税 | 16.000円+税 |
活躍場所 | 高齢者施設 | 高齢者施設 | 高齢者施設 障害者施設 保育園・幼稚園 小中学校 スポーツ指導者 | スポーツ指導者 保育園・幼稚園 小中学校 スポーツクラブ 行政・民間組織 | 高齢者施設 障害者施設 保育園・幼稚園 リハビリ施設 | 行政・民間組織 小中学校管理職 地域クラブ経営者 |
学習内容 | アイスブレイク(実技) レクリエーション意義と役割 コミニュケーション 企画書の作り方 グループワーク レクリエーションの実践(実技) グループワーク企画書の発表 レクリエーション計画の立て方 A-PIEプロセスの実践 認定試験 筆記試験(選択式50問で60点以上で合格) +添削課題(レクリエーション企画書の提出) | アイスブレイク(実技) 高齢者の身体と心(機能、整理) 対象者に合わせた企画(活動分析) A-PIEプロセスについて プログラムの方法 集団レクリエーションの実践 など フォローアップ研修4講座以上受講 現場実習3回以上実施 (勤務先の事業所や施設以外で、ボランティアや講師としてレクリエーション活動を3回以上実施する。実習先がない場合は、当協会より事業者、施設を紹介) | レクリエーション概論 楽しさと心の元気づくりの理論 レクリエーション支援の理論 レクリエーション支援の方法 レクリエーション活動の習得 レクリエーション支援演習 現場実習 | スポーツレクリエーション概論 スポーツ未実施者参加促進法 スポーツ行政の仕組みと実際 スポーツレクリエーション継続のための場づくり スポーツレクリエーション生理学 スポーツレクリエーション心理学 スポーツレクリエーション指導のプログラム 信頼関係づくりの手法 動機付けの支援技術 活動の理解 安全管理の基礎 体調管理の手法 スポーツレクリエーション指導の実施 現場実習 | <レポート> 社会福祉特論 社会福祉援助技術論 社会福祉概論 健康科学論 福祉・医療に関する援助技術演習Ⅰ 福祉・医療に関する援助技術演習Ⅱ 福祉レクリエーション支援の理解、支援の実際 福祉レクリエーション支援の方法と理論的背景 福祉レクリエーション支援の総合計画、レクリエーション・サービスの活用 集団を介した個人支援のためのプログラム計画、支援の評価 信頼関係構築のためのコミュニケーションスキルと介入技術Ⅰ 介入技術Ⅱ、Ⅲとレクリエーション活動の選択とアレンジ <スクーリング> 福祉レクリエーションのプログラミング 福祉レクリエーションの介入技術、 アレンジ法 プログラム計画の立案、 ロールプレイ | <レポート> スポーツ関連の基礎 レクリエーションの基礎理論 レクリエーション支援の理論 レクリエーション組織の経営論 レクリエーションサービス論 マーケティング ネットワーキング・プレゼンテーション プロモーション(効果的な会議の持ち方・経理、財務の実際)
<講習会> 小グループでのレクリエーション事業の企画、 組織マネジメントの基礎、 プレゼンテーションの基本 複数のグループの連携によるレクリエーション事業の企画、 プレゼンテーション演習を通じたネットワーキングの基本 都道府県レクリエーション協会の事業収支の考え方、 ボランティアマネジメントの理解 |
申込先・受講料 | <通信講座> ユーキャンのホームページで受講の資料請求・受講申し込みをする。 受講料35,000円(税込) <通学講座> 認定講座を行っている大学や専門学校などに通学する。当協会ホームページから資料請求・受講申し込みをする。 受講料は学校によって異なる(目安、35,000円~から) | 日本アクティブコミュニティー協会へ資料請求、受講申し込みをして受講する。 講座四日間+フォローアップ研修4講座 +現場実習3回 受講料は全部で約80,000円程度 | 都道府県レクリエーション協会へ養成講習会を申し込みし、受講する 養成講習会の費用は、都道府県レクリエーション協会によって異なる 受講料は 約20,000~30,000円程度) | 都道府県レクリエーション協会へ養成講習会を申し込みし、受講する 養成講習会の費用は、都道府県レクリエーション協会によって異なる 受講料は 約20,000から40,000円程度 | 日本レクリエーション協会へ、養成コースを申し込みし、受講する。 養成コース受講料50,000円(税込)テキスト、課題集、添削、通信費含む 講習会、福祉レック現場指導実習の参加費は別途必要(講習会5000円、福祉レク現場指導実習20,000円)
受講料は全部で約75.000円程度 | 日本レクリエーション協会へ、養成コースを申し込みし、受講する。 養成コース受講料50,000円(税込)テキスト、課題集、添削、通信費含む 講習会の参加費は別途必要(1回9000円) 受講料は全部で 約59.000円程度 |
少し大きな表になってしまいますが、5つの資格の特徴をまとめた表を作成しました。この5つの資格を比較しているサイトは他にあまり見当たらなかったです【貴重です!】
ぜひ、みさなんのレクリエーション関係の資格についての理解に活用してください!
レクリエーション関係資格 比較についての解説
では次に、それぞれの項目について簡単に解説していきます。
資格の創設時期の比較
資格ができた時期について、レクリエーションインストラクターは、歴史のある資格です。それに比べて、レクリエーション介護士の資格は、2014年なので、最近できたばかりです。日本の高齢化による介護現場でのレクリエーションの必要性などの社会状況を踏まえて創設されました。
スポーツレクリエーション指導者、福祉レクリエーションワーカー、レクリエーションコーディネーターの3つは、レクリエーションインストラクターから派生した資格と考えると分かりやすいと思います。
レクリエーションインストラクターとスポーツレクリエーション指導者は基礎資格となっています。それに比べて、福祉レクリエーションワーカーとレクリエーションコーディネーターは、専門資格と位置づけられており前者の2資格の上位資格となっています。
主催団体の比較
レクリエーション介護士を主催しているのは、日本アクティブコミュニティー協会です。この団体は、2014年に創設された団体です。日本レクリエーション協会は、歴史のある団体です。かなり昔からある団体なので、その点が大きく違っています。
この両者の境界については、全く別の組織でありますので、レクリエーション介護士とその他の資格の間での相互性はありません。その点理解しておきましょう。
登録者数の比較
登録者数については、レクリエーション介護士2級と、その他の資格で傾向が分かれています。
レクリエーション介護士は、2016年に一万人だったのが、2018年には2万人!そして2020年には2.9万人と受講者が急増している資格で注目されています!
レクリエーション介護士1級については、あまり取得している人がいませんので、希少性があります。他の4資格については、登録者数が特に急増しているということは確認していません。
受講時間の比較
レクリエーション介護士2級は 13時間近くの勉強で取得ができるので、この中では最短で取れる資格となります。また、基礎資格であるレクリエーションインストラクターとスポーツレクリエーション指導者は60時間の勉強時間なので、みっちりとレクリエーションについて学ぶことができます。さらに、専門資格になると、受講時間は100時間を超えますので、資格取得にはかなりの時間がかかりますが、しっかりと自分の身になる資格を取得できるといえます。
今の世の中、名前ばかりで中身のない資格というのも多くあるように思いますので、大切なのは資格だけでなく中身も大事ということです。
受講要件の比較
レクリエーションインストラクター2級、レクリエーションインストラクター、スポーツレクリエーション指導者については誰でも受講することができます。レクリエーション介護士1級については、2級の合格者のみが申し込みができます。そして、レクリエーションワーカーとレクリエーションコーディネーターについては、基礎資格であるレクリエーションインストラクターとスポーツレクリエーション指導者を取得しているものが受講できることになっています。
つまり、初めてレクリエーションの資格を受講する人と、すでに資格を取得している人とでは、選択が異なってくるということですね。
登録料の比較
レクリエーション介護士については、資格取得の際の登録料は必要ありません。しかし他の4資格については、それぞれ登録料が16,000円から16,000円かかってきます。
資格更新・更新料の比較
資格更新についてもレクリエーション介護士とその他の資格では大きく異なります。レクリエーション介護士は資格の更新手続きはありません。一度取得したらずっと有効となる資格です。その他の「レクリエーションインストラクター」「スポーツレクリエーション指導者」「福祉レクリエーションワーカー」「レクリエーションコーディネーター」については、2年ごとに更新手続きが必要になります。更新料もそれぞれ11,000円から16,000円かかります。
2年に1回更新があり、更新料もかかるとなると、負担は大きいですね。
もし更新手続きをしないと、資格が執行となってしまうので注意が必要ですね。
活躍場所の比較
レクリエーション介護士の活躍場所は高齢者施設になります。入所介護施設や通所の介護施設で、高齢者のレクリエーションを担当すると言うことです。スポーツレクリエーション指導者については、活躍場所はスポーツ指導者、他スポーツに関係する施設中心になってきます。レクリエーションコーディネーターについては、主に管理者・運営者的な立ち位置の資格になるので、行政、民間組織など管理職の立場が活躍場所となります。レクリエーションインストラクターと福祉レクリエーションワーカーについては、高齢者施設に限らず、障害者施設や小中学校、保育園幼稚園など幅広い場所が活躍場所となります。
学習内容の比較
学習内容については、それぞれの資格で異なってきますので、何を学びたいのかと言うのを一つ一つ確認して、学びたい項目がある資格を選ぶのがいいと思います。
逆にいうと、「この科目は自分とは関係ないのかな」と思う場合は、自分には必要ないといえますので、そういった資格は選ばなくていいと思います。
申込先・受講料の比較
レクリエーション介護士2級については、通信講座でユーキャンのホームページで申し込みをして、自宅で受講資格取得ができます。それぞれ受講料は異なってきますが、受講料だけでも結構な費用がかかってくることがわかります。この点自分の経済状況に合わせて、それぞれの受講資格を考えていくことが大切だと思います。
最後に
ここまで、レクリレーション関係の資格についての特徴(団体、登録者数、受講時間、受講要件、登録料、更新手続き、登録料、更新料、活躍場所、勉強内容、申込先、受講料等)について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
資格選びは人それぞれです。何を重視するかで選ぶ資格が違ってきますので、次の記事で
次の記事で「レクリエーション資格の選び方」について詳しく解説していきます。5つの資格の中からどれを選べばいいのか?考えていきましょう。
「どのレクリエーション関係資格を取得したらいいの?」「おすすめをおしえてほしい」という方は、どうぞ。
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